プエラリアはサプリメントの中では抜群の結果が出ていると思っています。その反面、副作用による健康被害も多数報告されていて、厚生労働省によると5年間で209件にものぼっているそうです。そのため、サプリの摂取には十分な理解と自己管理が必要になります。今回はそんなプエラリアを摂取する際の注意点を説明していこうと思います。
プエラリアとは?
プエラリア・ミリフィカというタイ北部に生息するマメ科の植物のことで、女性ホルモンに似た成分である植物性エストロゲンを含み、この成分が「バストアップ」「美肌」「若返り」など多数の効果に期待できます。植物性エストロゲンといえば大豆イソフラボンが有名ですが、プエラリアは大豆のイソフラボン類よりも1000倍〜10000倍強いエストロゲン活性を持つ、ミロエストロールやデオキシミロエステロールが含まれていたり、プエラリンという美乳効果を持つ成分が含まれていたり…とりあえず最強なんです。ただし、それだけ効果のある成分が含まれているということは、リスクもあるということです。
主な副作用
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類あり、これらをバランスよく分泌することで一定の月経周期を保つ働きがあります。プエラリアを過剰摂取するとエストロゲンが優位になるため、ホルモンのバランスが乱れ以下のような体調不良につながる恐れがあります。
・月経不順
・不正出血
・嘔吐
・下痢
・発疹、蕁麻疹
などなど、嘔吐や下痢、発疹などは他のサプリメントを使用しても出る可能性はありますが、月経不順や不正出血など女性特有の症状はプエラリアが持つエストロゲン活性が原因だと考えられます。
プエラリアと上手に付き合う
ここまでリスクを冒してプエラリアを飲む必要があるのかとお思いでしょう。厚労省さんも安易な摂取は控えましょうと言っています。ところが実際、副作用が出た人の割合は1割程度であり(国立研究開発法人のアンケート調査より)、なおかつその原因は過剰摂取によるものであることが多いのです。朝、昼、晩飲んでいたり、効果が出ないからといって一度にたくさん飲んだりしてはいけないのです。
なので私が気をつけていることとしては、
・プエラリア含有量の表記があるものを選ぶこと
・1日の摂取量を決める
・生理中は飲まない
原産国のタイが指定する摂取目安量が1日100mgなので、最初はそれ以下から初めてみるのがいいと思います。それでも不安ならプエラリア成分入りのマッサージクリームとかから始めると副作用が出にくいとも言われています。
最後に
プエラリアは健康被害も多数報告されていて、安全性が確立していないサプリメントではあります。もし重大な健康被害に直面してしまっても、全てが自己責任になってしまいます。だからこそ、しっかりと事前調査を行い、自分が納得して安心できるものを飲むことが重要になります。自分の身体と相談しながら上手にお付き合いしていきたいですね。